農業と福祉を一体で進める「農福連携」。農家とともに農作業の工程分解を行い、障がい者社員を指導・支援しながら業務を請け負うこの取り組みは「ひなりモデル」とも呼ばれ、農作業の効率化と障がい者の仕事の創出につながる形態です。
少子高齢化が進む日本では、農家の担い手不足が心配されています。高齢者や未経験者など、誰でも農業に参画できる「ユニバーサル農業」に、ひなりの取り組みは繋がっています。
生産農家からの依頼を受け、チンゲン菜、アスパラガス、トマト、キャベツ、メロンなどの定植や収穫などの農作業を1年を通じて行っています。農作業の工程を分解し、道具も工夫することで、農業未経験のスタッフでも作業ができるようにしています。
オクラの収穫に使う治具作り。収穫できる長さなのかが一目でわかるゲージになっている。
一定の長さ以上のミニチンゲン菜をパック詰めするための治具。この治具がある事で早く迷うことなくパック詰め作業ができるようになった。
ひなりは、連携農家の生産物をCTCグループ内で利用することで農家の経営に貢献するよう努めています。メロン農家やお茶農家の商品をギフトカード販売する他、HINARI CAFEでは静岡県産の緑茶と和紅茶のティーバッグを販売しています。洋蘭園の胡蝶蘭も贈答品としてグループ内で利用されています。ひなりのスタッフがノベルティの袋詰めやラベル貼りを行い、申し込みの受付も行っています。